…毎日は すり抜ける
簡単に彼を裏切ったくせに その代償はあまりに辛く 耐え難い
彼の心が離れていたから 代わりに健と体を重ねていただけだった
結局、私には何もなくなり 健には帰る場所があるのだ
それでも私は単純で 簡単に健を好きになれた
でも健は一向に彼女とは別れないし
感情を言葉で表さない
つかの間の温もりと不安が毎日を積み上げた
私はそれに耐えかねて 結局新しい恋を探すことにした
1ヶ月後
携帯の着信…『健』
「もしもし。元気か?」
「うん。
私、好きな人ができたの…
だからもう電話して来ないで」
「…そうか
わかった
…じゃあ元気でな
がんばれよ」
「うん。
ありがとう
ごめんね
じゃあね…」
私の心はストレート過ぎる
健はどう思ったんだろう?
そんなこと その時は考えもしなかった