。+:*○  tone poem -音が奏でる恋の詩-*1*運命_?

咲川 凛  2006-06-17投稿
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廊下を歩きながら考えていると、そこには不思議そうな優奈が目を見開いてこっちを向く。
「等々、頭いかれた?」
「なによ!それ〜。」
「え?だってさぁ〜優奈に『ねぇ、〜どう思う?』って聞いてんのに、変な方向向いてんだもん。ついに羽崎のことで頭いっぱいになっちゃった??」
「だから、好きじゃない!!!!!!!!!」
「『だから』ってなによ。好きなくせに。」
「違うっちゅ〜の!!大体、羽崎には玲奈がいるじゃん!!」
「えぇ〜似合わない。」
なんだか、さっき考えてた事が頭のどっかから吹っ飛んだ。
さっきは『恋はしていない』前の話してて・・・・。
その後も恋してないのに恋してることになってんじゃん。
違げぇっちゅ〜の。
何度言えば気が済むんだよ・・・・。
羽崎は・・・・。
ただの友達じゃん!!
ってか、入学式からしゃべってないし。
もうあれから3ヵ月もたってんだよ!
おかしすぎない?
1回もしゃべんないって・・・・。
でも・・・。正直、気になってはいた。
楽しくないから好きじゃないけど、でも、気になる。
なんでだぁ???
わからん!!!!!!
そんなもやもやを消せないからあんな事言われるんだよ〜。
すると、不意に後ろから誰かに声をかけられた。
「井上〜、今日の席替え誰となりたい???」
愼介じゃん!!ってか、席替えだったっけ?すっかり忘れてた・・・・。
「あ、そうだったっけ?!え、誰と?ってくじ引きジャン・・・。」
「でも、『運命的』になりたいのは?????」
「ん〜。ま、楽しい人だったらいいなぁ〜ってさ。」
「えぇ〜ほんとにぃ?」
「なによぉ。」
「べ〜つにぃ〜」
「なんか文句でもあんの?」
「いや。ま、でも、井上となれたら楽しそうだね」
「あったりまえじゃぁ〜ん!!」
「うわぁ〜ナルシ〜!!!!」
「あんただって。」
「違うし!!」
自然とこんな感じだった。
あぁあ〜勇介とこんな感じだったら楽しいのに。
もやもやの正体わかるのに。
周りはあたしが勇介の事好きだと思ってる。
でも、実際、愼介だって・・・・。




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