小さな港町の さびれたスナック…今の私にピッタリの場所。
客との会話も 進まず、また無表情な昔の私。 これが本来の私なのかも。
何故この街に来たのか……噂で 母がいると…。
でも、噂にすぎなかった。 店のママ…『ねぇ マチャ、あんた無愛想だけど 客に人気なのよ…気付いてた? 出来れば ずっといてくれないかしら…。』
『ハイ…私で良ければ。』
いつしか この街にも慣れ始め、復讐を忘れてしまった。
だって…余りに 居心地が良くて ママが優しくて…。
そして 新しい 恋をした。 昔みたく 暖かく優しくないけど、安心出来る恋………そう 思ってたのかも。
これが すべての間違いだった…。