白銀の男は隼人に
｢あなたのお仲間が広間にてあなたを待っております。こちらへ｣
白銀の男は隼人を案内しながら広間へと向かう。広間に着くと、長机に椅子がたくさんあり、その一つに紗希が座っていた。紗希は隼人に気がつくと、隼人に走り寄り
｢隼人！目が覚めたのね。良かった････｣
嬉しそうに言う。隼人は紗希に会えた安心し、もう一人いるべき人がいない事に気付く。
｢紗希、李和はどこだ？｣
隼人が李和の名を出すと悲しそうに俯き、
｢李っ君は････いないよ。私達と違うところに行ったんだって････｣
紗希の言葉に驚き、隼人は紗希の肩を掴み
｢冗談だよな？嘘だよな？李和はどこかに隠れてるんだろ？｣
信じれずに紗希に言うと紗希は顔を反らした。紗希の態度で本当の事だと確信して愕然とする。すると後ろから白銀の男が、
｢すみません、あなた方をこちらに呼ぶ時に何者かに邪魔をされ李和様は････行方がわからなくなったのです。｣
と、すまなそうに言う。隼人は白銀の男を睨み、
｢何で俺達を呼んだ!?お前らが呼ばなきゃ李和は!｣
白銀の男の胸倉を掴みながら言う。
｢その事は俺から説明しよう。俺がお前等を呼んだ本人だからな。｣
腕輪の男が広間に入りながら言った。
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