不気味に笑うニッケルに苛立ちを覚えるM.Tだったが……冷静に考えると
「でも、何で大統領の近くに仲間が居るんだったら爆弾を直接置かなかったの?」
と、聞いてみると
「まず、仲間が巻き添えを食らうかもしれない。それに5回も失敗しているからな……確実にいかなければ」
ニッケルは、これほどまで作戦が上手くいったので上機嫌みたいでペラペラと喋っていった
「なっなんで今まで私が何を言ってもシカトしていたのに今度はペラペラと喋るの?作戦が上手くいったから?」
実はM.Tは今までウランが銃をしまう事にワーワーと叫んでいたが、3人は無視をしていたのだ
叫んでも口を塞ごうとしない………どうやら人気が全くない所みたいだ。だから叫んでも動じない
M.Tが聞くと
「何故って?それは何も知らずに死んだら成仏出来ないと思ってね」
ニッケルの顔が一層不気味になる
「えっ?」
M.Tは固まってしまった
「君は私達(犯人)の顔をみてしまった。もうダル君達は逮捕され君は用済みだ」
一番冷ややかなニッケルの声にM.Tの顔が一気に青ざめる
その時だった
下から車のエンジン音が聞えてきた
「グッドタイミングだ」
ニッケルはまたニヤけた顔をするとヘリウムに指示をして大きな木箱を持ってこさした。その木箱には“BOMB”としっかりと焼き印が押されていた
「この爆弾は今から2時間後に爆発する。まぁ何故2時間後と長くセットしたかというと、万が一計画に失敗した時の人質になってもらう為だよ」
ニッケルが笑いながらそう言うとM.Tは恐怖から叫ぼうとするが、カチャっとウランがM.Tに銃を向けるとM.Tは恐怖心から何も出来なかった
「では、最期の余生を楽しみたまえ」
ニッケルが高笑いをしながらウランとヘリウムと一緒に部屋を出て扉を締めた瞬間M.Tの叫び声が響いた
現在時刻13:50
爆弾が爆発する時刻は15:50
爆発まで残り時間2時間