朝の箱の順番は、ある程度決まっている、交通機関と人間関係、この二点が時間帯を決めている
何だかんだと皆考えてる
郊外に家を購入した人は急に朝が早くなる
家族が増えた人、減ってしまった人
少しでも会いたい人、会いたくない人、どちらでもない人
オレは、お一人様をする為に皆の変化が解るようになった
お一人様の時間帯が来た焦る事なくゆっくりエレベーターのボタンを押した
オレのフロアーは8階、たった17秒
たまに途中から乗ってくるヤツがいるが、不規則的な事だったら仕方がない
帰宅の箱に期待する
4階で箱が止まろうとしている
ドアがゆっくり開いた
誰だ?見たこと無いオヤジだ、会社の社員じゃ無い、他社のオヤジだろうな 帰宅に期待 あ〜オレだじゃれ頭で唱えてるよ
6階で箱が止まった
他社オヤジがドアの前に立っていた、ドアが開き降り際に(じゃ また明日)と言って降りて行った
頭の帰宅に期待の唱えが止まった
え?何 マジ わかんねぇ
他社オヤジ 帰宅に期待
他社オヤジ 帰宅に帰宅
その日はうつむいて自分の靴を見る事はなかった