bigheart〜大スキ心から愛してる〜

理恵  2008-11-10投稿
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第二章『いのち』
大心とはやっぱり別れるなんてできなかった。離れて気づいたんだ。大心の存在の大きさに。

大心は数ヶ月も仕事が決まらずにいた。

焦っていた。


ある日変なメールが入ってきた。

「俺こんなんでゴメン」

いつもと明らかに違っていた。私は慌てて電話をかけた。

大心は静かな声で「もしもし」と答えた。

「どうしたの?何かあった?」

仕事が決まらずにいた大心はきっとお父さんに色々言われたんだろう。
お父さんは大心に後を継がせようとしていたから。だけど大心は自分のやりたい事を見つけようと頑張っていた。


「別れよう、、、」

「え?」

ビックリした。まさかそんな事言われるなんて

、、、予想外だった

「嫌いになったの?なんで?」

涙が溢れてきた。

「俺遠くに行くから。」

「どこに行くの?」

遠くに行くの意味が始めは分からなかった。
遠くに就職するんだと思った。

「別れるなら私の携帯番号もアドレスも消して、、、私も消すから。じゃなきゃいつまでも大心からの連絡を待ってしまう」

「理恵の番号と履歴だけは消さないよ。」

そこで私は気づいたんだ。大心は死のうと考えていた。

私は必死に大心を説得した。

「私は絶対大心のそばを離れないから。何を言われたか分からないけど大心がやりたいようにやればいいよ。私は応援するよ?」

大心は段々落ち着いてきた。

「ほんとにずっとずっと一緒に居てくれる?俺以外の人を好きになったりしない?仕事も決まらないし全然ダメな俺だよ、、、けど理恵を好きな気持ちだけは誰にも負けない」

「頑張らなくてもいいんだよ。ありのままの大心でいてほしい。ありのままの大心が好きなんだ」
こんな恥ずかしい言葉、、、私は照れ笑いした。

大心は優しい声で「ありがとう」そう答えた

私は安心した。


いのちを粗末にしないで、、、
大心が死んだら、、、
悲しむ人がたくさんいるって事を忘れないで
ひとりじゃないんだよ
世界中の人が大心の敵になっても
私は味方だから



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