ままりん

めろん  2008-11-10投稿
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ままりんとはもうしない。僕が彼女にあって、いつも最後に言うこと。
ままりんは春に人の親になった。僕と関係をもっていることは、もちろんままりんの夫である人は知らない。
ままりんに「夫にばれたらどうするの?」って聞きたいけど、そんな野暮な質問はしない。
僕たちの関係をもっと神聖で純粋で大人なものに保っていたいから。
僕は、ままりんに自分から連絡しない。ままりんの人間関係に立ち入らない。それが僕が決めたルールなんだ。
僕とままりんが出会ったのは七年前。住んでいる町の小さな花火大会の夜だった。
僕は大学に入ったばかりではっきり言って輝いていた。やりたい勉強もできるし、親から解放されて一人暮らしを楽しんでいた。サークル活動で知り合ったかわいい、かわいい彼女と甘い生活を送っていた。
花火大会の夜、僕は試験勉強をしていた。彼女からの花火の誘いも断って。勉強している中、彼女の携帯からメール。
「先輩たちと花火見てきたよ。本当は一緒に見たかったな。これから先輩の家でちょっと飲んできます…」
あーあー、男と酒を飲むのか、自分の彼女を信じていないわけではないが浮気は阻止しなくては。とっさに僕が思ったこと。そんで「俺も飲みたい」これが僕の出したメール。結局、僕は彼女の先輩との飲み会に混ぜてもらった。
飲み会にきたのは、知らない男女八人。ちょっと見たことがある人もいた。その中で1番綺麗で輝いているのがままりんだった。
ままりんはこの時まだ「上村さん」という名前があった。上村さんが初めて僕に言ったこと。「本当に君かっこいいね!あたしももう少し若かったならな」瞬間で恋をした。
僕と上村さんは二人で会うようになった。上村さんには彼氏がいた。見たことのない彼氏。僕にも彼女がいた。かわいい彼女。でも、僕らは出会ってしまった。もう気持ちは止められなかった。熱いキスだけでは済まなかった。会うたびに二人で深い眠りについていた。
でも、そんな関係はすぐに終わった。上村さんが突然消えた。僕は夢から覚めて気がついた。上村さんの名前も聞いていないことを。
僕が日常をとりもどし、七年の時が過ぎた。上村さんから突然のメール。「会いたい」
僕にはかわいい彼女がいる。上村さんは当時の彼氏との間に女の子がいる。名前のない、ままりんとはもうしない。ずっと言い続けている。今も…この瞬間も…

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