さっきまで晴れてた空が嘘のように曇りはじめた。
私が空を見上げたのは、どれだけ振りだろうか
「君にも出来るはずだよ」彼女は言った。たしかに、この空模様は私が望んだ通りだが・・・
彼女と出会ったのは確か2ヶ月前、あの夢を見た日の午後。彼女いわく、もっと以前に会っているそうだが、とんと見当がつかない。楽しそうに笑う笑顔に余計なことも聞けず、言われるままに願い空を見上げた。
「君は身の内に種を」「君は空を」「君は大地を」「君は海を」・・・
「さあ、空気を作り、人が生きていく世界を作るために、しかし願わくは再び目覚めの無い時が続くように鍵は願いを込めて・・・封印されし・・・また6人は」
夢は途切れた