13話『元カノ…。』
あれから私にはボディーガードが付き、アラタは安心して仕事場へ向かっている。
でもデート出来ない事を不満気にしていた。
この間の事件は解決した。
熱狂的なアラタファンだったみたいで、今までにも事件があったらしい。
1週間程で釈放され、念書も書き無事解決。
この件に関してアラタは何も知らない。
今日は午後からスタジオ入り。
アラタ『早く交際宣言したいなぁ。そうすれば堂々とデート出来るのにね。』
いずみ『あなたは人気者だから仕方ないよ。』
いつものようにキスをしてアラタは出かけた。
今日はボディーガードの三田さんがお休みだから、外出禁止なのよねぇ。
とりあえず、部屋のお掃除とお夜食の仕込みをしてしまおう。
さて、どこから掃除始めよう…………
その時、
『カチャ。』
玄関のドアが開く音がした。
忘れ物かな?アラタ…………。
振り向くとそこにはなんとっ!!!
女優の沢渡えりかがいた。
私は言葉が出なかった…。
沢渡『あなた誰?何でここにいるの?』
えっ?…………何?
何が起こってるの?
これは………
彼女はアラタとどーゆー関係?
いずみ『あの、どうやって入ったんですか?』
沢渡『合い鍵だけど…。
あなた、アラタに口説かれたの?
私がいるからあなたは遊びなのよ。』
いずみ『……………。』
沢渡『あなた一般人でしょ?
この業界はね、普通じゃ理解出来ないありえない事だらけなの。
だから帰ってくれる?』
私が遊ばれてる?
この人は、アラタが私をもてあそんでるってゆーの?
いずみ『帰る?私が…?』
彼女は高笑いした。
沢渡『アハハッ!
貴方しかいないじゃないの。』
いずみ『…………。』
沢渡『ここは、アタシとアラタの家なの。貴方は邪魔なのよ。
納得するのも辛いだろうけどこれが現実よ。
まぁ、芸能人との一夜の恋が出来ただけでも忘れられない思い出よね。
わかったら、さっさと帰ってね!』
続く…。 13話No.1