desteny??

meeco  2008-11-12投稿
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「冗談で、そんな事言わないでよ!」

涙が溢れそうになった。卒業式の数日前のあの日、淳は、私の事を親友だ・・・。と言った―\r

私の事を忘れたいから、新しい彼女と付き合う事にした・・・。と言った―\r

淳に、軽蔑され、諦めが付いた筈だった。でも・・・、違った。今でも、やっぱり淳の事を忘れられ無かった―\r

でも・・・―\r

「冗談で、こんな事お前に言わねぇよ。俺、マジだよ?」

「もう・・・、あの頃には戻れないよ・・・。」

私は、呟く様に言った。

「何で?俺は、今でもずっと香里の事・・・。」

「親友で居ようって言ったの、淳じゃない?それに、彼女とも終わったばっかじゃ無い・・・。次が居ないから、私って事でしょ?」

強がりだった―\r
女の無駄なプライドと強がりが交差していた。淳と戻る勇気は、未だこの時は無かった。淳には、もう嘘は付きたく無かった。戻る時が有るとすれば、あの日の事、長谷部との事・・・。全部を話して、清算してから、淳の胸に飛び込みたかった。

「そう・・・、だよな。香里の事、諦めるって言ったくせに、女々しいよな、俺・・・。忘れてくれ、今のは。」

淳のその言葉を聞き、身体の奥底から、溢れ出る何かを抑えるのに、私は、必死だった―\r

本当は、淳の事が好きで好きで仕方が無い筈なのに―\r

手の届く所に淳が居るのに・・・。辛かった。そんな時も、いつも、怨んでも怨み切れ無い、あの日の事が、鮮明に頭を余切るのだった―\r



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