エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2008-11-12投稿
閲覧数[292] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「…」
無視か…。
うーん、困ったなぁ…。
引っ掻くや噛み付くなら一応覚悟してたけど、まさかナイフを突き付けられるなんて予想外だよなぁ。
…まぁ、人間の時点で俺の予想は外れてるわけだけど…。
さて、どうしましょうか、この状況。
取り敢えずもう一度頼んでみる。
「あの、すいません…。絶対に何もしませんのでナイフを退けてくれませんか?」
「…」
彼女は無言でナイフを俺の喉元にさらに押し付けた。
薄くそこから血が滲む。
うーん、こりゃだめだな。
聞く耳なしとはこのことだ。
はぁ〜、今日が俺の命日かぁ。
うん、人生何事も諦めが肝心だ。
さぁ…何時でも刺しなさい…。
刺した瞬間から遥か彼方、子々孫々の代まで呪ってやる!!
…ぐ〜きゅるるる!
「…へ?」
「…ッ…」
ぱたん…。
「…」
…どうやら助かったみたいだな。
ふぅ〜、俺今心の底から安堵してるよ。
…しっかし随分とワンパターンな展開に救われたな。
うむ、この展開を初めて考えた人には多大なる感謝の意を示そうぞ。
「…さてと…」
冗談はさておいて…。
俺は彼女の方を見た。
…とりあえず、家に連れて帰るか。
傷の手当て位してあげたいし…。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 S・U 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
小倉優子プロデユース
画期的なパウダー♪


▲ページトップ