俺が集めたアカネの情報を整理してる時だった。
いきなりメイヤから連絡があり今から会おうと言われた。
時間は深夜2時を回っていたがメイヤの真剣な声に断ることができなかった。
「来てくれてありがとう…ハイド」
「いきなりどうしたんだ?しかもメイヤの部屋で…初めて入ったぞ」
「今あまり外に出たくないから…」
「なんで?」
「………」
長い沈黙が続いた。メイヤが俺に何を言いたいのか解らないままメイヤを見ていた。
メイヤもじっとこっちを見ていた。
不意にメイヤが後ろを向き月を見始め言った。
「アカネ…どこにいるんだろうね?」
「わからない…でも絶対見つけてやる」
メイヤはハイドに聞かれたくなかったのか呟いた。「アカネが羨ましい…」
「何か言ったか?」
メイヤがこっちを向き真剣な目で見てきた。
月がメイヤを照らし出して凄く神々しかった。
〜綺麗だ…〜
ハイドはメイヤに見とれてしまった。
メイヤが一歩こっちに寄って信じられない言葉を言った。
「アカネを諦めて…」
その言葉を聞いた時、言葉の意味を理解できなかった。
「アカネはもうあなたが好きなアカネじゃないから…」
重くて冷たい言葉だった…