「いたっ」
足の裏に刺さったのはひとつの指輪。
「指輪?」
アンティークショップにも売ってなさそうなくらい古いもの。
情熱の赤じゃなくて冷静な青の指輪。
一見、婚約指輪にも見えるがそうではなさそう。
後ろにはいつ頃のものかという年代が彫ってあった。
2074.07.24
…?なんだコレ。
2074年??
あと68年後の日付だ。
なんで?
だいたい誰の?
なんで畳の上に落ちてたの…?
よく見れば名前が彫られていた。
YUKIKO AIZAWA...?
相澤雪子。
あたしの名前だ!!
何だろう。
あたしこんなの買った覚えないのに。
それに2074年って!?
頭が混乱してきた。
??指輪に何かメモがくくりつけてある…。
めちゃくちゃ古そうな紙…。
開けてみるとそこには黒いペンで
「雪子へ 私は85歳の雪子です。今2074年は世界が滅びてきています。多分あなたの時代が一番ひどかったために今地球から仕返しが来ています」
あたし!?
でもあたしの字だし…。
いたずらでもなさそうな…。
なんか気になる!
私は2074年を検索してみた。
しかし私はその未来警告を最後まで見ていなかった。
これが後に大変な事態になるというのに…。