2074年で検索しても有力な情報はみつからなかった。
「やっぱダメかぁ」
私は諦めてもう一度綺麗とは言いがたい指輪を手に取った。
「うーん…どういうことなのかなぁ」
ぼーっと座り込んでいるとテレビのニュースに目がいった。
『最近温暖化が進んでいて…』
温暖化…あー。
『そうですね、やはり大気汚染が原因でしょうか』
大気汚染…あー!
そういうことか。
今はまだ環境破壊は本格的体制に入ってない…。
これに油断してる私たちがますます世界を汚してるってことなの!?
それで未来に影響が…。
確かに車は排気ガスが凄いし、森林伐採だって相当な量だ。砂漠化だって…
「っ…まさかこの指輪が汚れてるのって砂漠の砂……?」
指輪の青い石の部分に触れようとしたとき突然音がした。
ガンッ!!ズダンッ!!!!!!!
「!?なにっ…」
いきなりなにかに口を塞がれた。
「んっ…」
ベランダの端に連れていかれる。
私はもがきながらもずるずると連れて行かれた。
ズダンッ…ガッガッガッ…
「ひゃっ」
いきなり口を話されて声が出てしまった。
うしろに振り向くとひとりの17歳くらいの水色の髪の毛の男の子がいた。
「…やっと行ったか」
「…ちょっと!!あんたなんなの!?いきなり…」
「俺は賀田札 諒」
「カタフダ......リョウ?」
ちょっとカッコイイ。
「そう。お前は相澤雪子だな?」
彼が指を指した先は私が手に持っていた青い指輪だった。
「これとなんか関係があるの?」
「俺は2057年に生まれた。ここは2006年だよな?」
「そうだけど…ってえ!?2057年!?あたし1990年生まれだ…。ってことはあんた……諒君も」
「諒でいい」
「諒も未来の人?」
「そうだ。今俺が生存している時代は戦争やらなんやらで大変なことになってる。日本は大半が沈没した。」
「そんな…!!」
「だからお前に頼みがあって来た。その指輪についていたメモの通り指輪を死守してくれ!!!」
「はぁ!?あたしが?」
「ワケはメモを見たから知ってるだろ?」
「あっ…」
ヤベッ!!見てねぇし。
「あとさっき来たのは未来からの人工型機械兵器だ」
「なにそれ?」
「まぁいい。詳しいことはあとだ!!行くぞ」
「どこに行くのよっ!?」