初恋-知らない街-

なお  2008-11-15投稿
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学校も冬休み。街はクリスマス一色。
みんなどこかキラキラして浮かれ気分だ。
「おはよう」
「おん」
私と亮太は知らない街に出掛けた。
こんな日ぐらい誰の目も気にしたくない…それが二人の気持ちだった。
電車で隣に座ると亮太が手をつないでくれた。
亮太の手は冷たくて
「心が暖かいから」
と笑った。すぐ減らず口で返したけど本当に亮太は優しいと思う。
着いた駅は港町。潮風が冷たく、私達は寄り添うように歩いた。
小さなカフェでランチをして街の観光スポットを歩いて回った。
人目を気にせず、ずっと手をつないだ。
いつもより私は亮太に甘えた気がする。
亮太もまたいつもより私に甘えていた気がする。
ガラス越しに見える、二人は幸せそのものだった。
ご飯を食べた後、夜景を楽しみ帰りの電車に乗った。
私には亮太からもらったネックレスが光ってて、亮太にはマフラーと手袋が増えていた。
プレゼントは身に付けるものだった。
地元に帰っても亮太はつないだ手を離さなかった。
「俺達付き合ってるんだし」亮太は何かふっきれた顔をしていた。
確かに理沙と別れて2ヶ月…いいのかなと思いながらつないだ手は力強く、どこか私は安心していた。

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