僕と俺〜愛華島の神話〜

雷電χ  2008-11-15投稿
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下に降りると朝食が用意されていた。
辺りを見渡すとかなりの豪邸だと分かる。高そうな大きな壺にシャンデリア、更には皿が銀食器であった。
「風子早くお食べなさい。今日から新しい学校でしょ」
「あ、うん、いま食べるよ」
そういって頂きますをし、食べる。
数分後……
「ご馳走様でした」
「お粗末様です」
ふと、時計を見ると時刻は既に8時を回っていた。
よし、行こう。
上へ上がり感で自室へとたどり着いた。
「ふぅ〜どうなってんのよ…」
あ〜あ…喋りがどんどん侵食されてゆく。
鞄を手に取り自室を後にした。
玄関で自分のと思われる靴を履く。
履く時にみえた自分のニーソとスカートの境目に見える素足に一瞬ドキッとした。
「いってきまーす」
「行ってらっしゃい」
玄関を出る。外に出ると日の光りが眩しく瞳の中に入り込む。一瞬眩しくなり腕で目を隠す。しばらくして目が光りに慣れると。景色を見ることが出来た。知っている地域…家…元我が家が向かいにある。
「こんな近くなんだぁ〜」
しばらく見ていると。
「お嬢様、お乗り下さい」
黒いリムシジンの隣にいたおじさんが話し掛けてくる。恐らく運転手かなんかだろう。
「いえ、歩くわ、何時もありがとう」
それなりなそぶりで微笑みながら言う。
「そうですかでは、おきおつけて」
運転手のおじさんはおなじように微笑み手を振り見送ってくれた。
僕は歩き出す。しばらく歩いていると。聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「まったく瑠憂の奴なんで風邪ひいてんだよ…」
その方向に目をやる…そこにはぼくがいた……。

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