｢おはよう!沙織!｣
｢美嘉、おはよ♪｣
プルルッ
｢あ、メールだ｣
ピッ
受信ﾒｰﾙ:由愛
―――――――＼r
沙織。ごめんね…
今までありがとう
さよなら…
―――――――＼r
｢…由愛!?｣
｢どうしたのっ!?｣
｢由愛が…由愛が…｣
｢…何…これ…｣
｢おっ?沙織、美嘉｣
｢大和っ……!!｣
｢どうしたんだよっ!｣
｢由愛が…｣
プルルッ
受信ﾒｰﾙ:由愛
―――――――＼r
沙織へ。
今から話す事は
沙織が友達だから
話す事だよ。
あたしね、両親に捨てられたんだ。
いらない って言われたんだ。
はたかれて蹴っ飛ばされて、あざばっかり。
今ね、学校の屋上だよ。ここから飛び降りるんだ。
沙織、ありがとう。
ありがとう。
楽しかったよ。
さようなら。
沙織、大好きだよ。
――――――――
由愛…!!
いなくならないでよ!!
｢由愛ぁ……!!｣
｢沙織っ!!あれ…｣
あたしは屋上を見上げた。
｢由愛っ!!!!!｣
由愛は手を振ってる。
ありがとうって
言ってる。
｢由愛!!!!いかないで!!｣｢やめろ!!由愛っ!!｣
ドンッ………
｢いやぁぁぁぁぁっ!!!!｣｢由愛ぁっ!!!!｣
｢いやあ…!!!!!｣
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