メイヤは泣き崩れた。
そんなメイヤにハイドは上着を着せて聞いた。
「アカネはどこだ?」
「だめ…言ったらハイドが殺される」
「大丈夫だ、アカネを止めれるのは俺しかいない。
だから教えてくれ」
メイヤは下を向いて黙っていた。
「俺は絶対死なないから…」
「アカネが最初に戦った戦場…」
メイヤがボソッと言った。
「ありがとう…また4人で笑える日がくるよ」
メイヤに背を向け窓から飛び出した。
空から見る街は綺麗で見ているだけで落ち着いた。
〜アカネと見たいな〜
街の光がハイドを誘っているかの様に踊りだす。
途中で光が消えた…街の外に出たからだ。
少し寂しくなった時だった、前からいくつかの光がハイドに向かって飛んできた。
ハイドは光を全てかわし光が出てきた所まで光になって行った。
「流石は隠密…速いな」
「手荒な歓迎だな…ケイン」
「気に入ったか?」
「何かようか?」
「少し世間話をしようかと」
ケインがイヤミな感じに笑う。
「そんな暇ないな」
ハイドが立ち去ろうとする。
「アカネの所に行くんだろ」
ハイドの動きが止まった。
「やっぱりな…」
「お前もアカネの場所を知っていたのか…」
「お前もってことは教えたのはメイヤだな…あのバカ」
「バカとはなんだ!メイヤが教えてくれなかったら、俺はアカネと会えなかったんだぞ!」
「だからバカなんだよ…その様子じゃアカネの病状を聞いてないんだな…」
「病状…?」
ケインはハイドの顔を見てため息をついた。
「いいかよく聞け!アカネはお前と会ったら確実に焼け死ぬよ…」