Determination 5

ハル  2008-11-16投稿
閲覧数[97] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「あら、なんの写真?」
看護師の平田さんがカーテンを開ける。まぶしい。
「彼女の写真?」

違う。短い時間だったけど、大事な友達だった。

あの夏、友達を失った。



小林が亡くなって、一ヶ月が過ぎた。

結衣はあの日から学校を休んでる。

心配で結衣に会いに行く。

久しぶりに会った結衣は、泣きすぎたのか眼が腫れていた。
「大丈夫?」
「うん」

それからしばらく沈黙していたら、結衣が泣き始めた
「‥寂しいよ」
「結衣‥」
結衣が泣いている。

「抱きしめて‥キスして」
そう言って結衣は俺に寄り掛かった。

結衣との初めてのキスは涙の味がした。
結衣がシャツのボタンをはずしはじめた。

寂しい気持ちを埋めるように、俺達は抱き合った。


それから結衣が卒業するまで、抱き合った。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ハル 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
本気で盛るなら
Chillax(チラックス)★


▲ページトップ