母は呆れた顔をして私に言った
『まぁいいや。それならよかった。あっあみりチャンきてて。部屋に上がってもらってるからね。あとあみりチャン夕飯食べてくの?聞いてきて。』
私は階段を上り、ドアを・・・あけた・・・
『あっゆり〜大丈夫だったぁ!!どこいってたのさ〜〜ゆりの事だから先走って都内の事務所とか乗り込んでないよね〜笑えるんですけど〜』
『ごめんね・・・心配させて』
『心配なんかしてないよ!するわけなくね〜』
『あみり何時からいるの?』
『ついさっきだよ』
目の前に母から出されたお菓子とコーヒーには、手がつけられておらず、コーヒーからは、湯気がたっていない・・・
視線を察知したあみりは、コーヒーを口にし、猫舌だからね〜と、笑い飛ばしていた。
お菓子好きなあみりは夕飯を食べてきたばかりで密かにダイエットをしているらしく、手をつけなかったらしぃ・・・。
『あっあみり。お母さんが夕飯どうするって聞いてたけど、いらないよね?』
『食べる食べる!!ゆりん家のおかぁチャマの料理美味しいもん!!食べなきゃ損損!!』
あんたダイエットは・・・・・・・・・・・・
母が部屋に夕飯を運んでくれて、自然と話題が今日の出来事になった・・・・・・
『あみり〜がっこうの噂を知ってるよね?どんな噂なの?』
『あっ開かずの魔の話だね』
【昔。学校の敷地内で火事があったらしく・・・死者もでたらしい・・・しかも、かなり残酷な話で・・・当時その部屋には超能力部なる部室があった。「みんなの願いを叶えてあげたい」そんな前向きな研究がおこなわれていた・・・。 当時は少しだけ話題になり、願いを求める人達が殺到したが、勿論そんな能力も偶然の重なりに過ぎない・・・過剰な願いを断り続けた部員は逆恨みされ、ついには、放火されてしまい、運悪く一人が巻き込まれてしまった。。 今では改装され部屋への通路は塞がれてたどり着けないのだが、不思議な事にその部屋にいける時が、あるらしい!その部屋に入ると、また二つの噂があり、一つはその死者の怨念に呪い殺されてしまう。
もう一つは対照的に、なんでも願いが叶えることができるという能力を身につける事ができる・・・】