初めての恋…17

ひろ  2006-06-18投稿
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「あの、なんで私の家分かったんですか?」
私は紅茶をティーカップに注ぎながら聞いた。

愛さんはソファーに座って辺りを見回している。「ふ〜ん、ここに、亮くん来たんだぁ。」

え?

「私、亮くんから聞いたの…
お見舞い行きたいからって…昨日、亮くんが来たことも知ってる。本人から聞いたから」
私は紅茶を愛さんに出した。手が震えてる…全部、知ってるって事なの?
佐藤が全部言った…?私の気持ちも?

「愛さんは彼氏がいるんですよね?」
「うん、いるけど。どうしたの?」

「それなのに佐藤亮の事キープするんですか?」

「私、真紀ちゃんには嫌われたくなかったな…。」

「え?」

「私の彼氏って奥さんと子供いるの。
だから結婚とか無理…でも、結婚したいし、子供も欲しいの。
だけど、別れる勇気がなくて…独りで生きてく自信もないし…
悩んでる時に亮くんから告白された…
嬉しかったよ、好きって気持ちはやっぱあるし…」

「だから、真紀ちゃんには悪いけど、亮くんを渡すわけにはいかないの…」
そういいながら愛さんは紅茶を飲んだ。


「今日、来たのはお見舞いじゃなくて、その事ですね?」

愛さんはティーカップを置いた。
「そうだね、心配もあったけど…
目腫れてるね。
昨日何かあった?亮くん?」

「……」

なんか全部みすかされてる…

「亮くん、無器用だから…
浮気も出来ない性格。振られたの?」

何、これ。
愛さんってこんな人だった?

「愛さんは…ずるいです。結局、自分が傷付くの恐くて、人を犠牲にしてるだけじゃないですか…」

「でも、亮くんは私を好きだよ。」

っ!!!

「じゃあ、彼氏とは別れるんですか?」

「うん、だから安心して♪二股するかもしれないから心配だったんでしょ?」

「そうですか…」

私は何も言い返せなかった。
愛さんは紅茶を飲み干すと帰って行った。

「愛さんは佐藤の事好きなんだよね、別れるって言ってたし…」

「私はもう必要ないか…」


「白井、大丈夫かなぁ」
バイト先…
今日、学校休んでたし、華菜ちゃんは大丈夫って言ってたけど…

今日、寄ってみようかな…。
「白井さんなら元気そうだったよ」

「愛さん!?どうして?」

「今日、お見舞い行ったの、名簿見て住所調べた♪」

「あ、アイツ何も言ってなかったですか?」
「言ってないよ?
仕事しよ♪」
「そうですか…」





佐藤…会いたい…

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