「由愛ぁっ!!!!!」
‥由愛。
いかないでよ。
何でいっちゃうの?
由愛ぁ‥。
あたしは泣き崩れるように‥大和にもたれた。
大和も、美嘉も、亜矢も皆泣いてた。
朝から泣くなんて‥
朝から‥
大切な友達が
いなくなるなんて‥
水島由愛 -ミズシマ ユア-
‥‥事故死。
あたしは、また
大切な人を
失いました。
ねぇ。由愛。
何でいっちゃったの?
またあの時も
゙おはよう。沙織゙って
言ってくれるんじゃないかって
思ってたのに‥‥
「沙織‥」
「また‥」
「え?」
「また‥失っちゃった‥。大切な人‥」
「‥‥沙織‥」
ギュッ
「‥ふぁっ‥」
「ぐすっ‥ひっく‥」
美嘉は、亜矢の隣で声を殺して泣いていた。
大和は、あたしを抱き締めていた時‥目が真っ赤になってた。
亜矢は、目に泣いた跡があった。
皆にとって由愛は、大切な友達でした。
あたしにとって由愛は、かけがえのない存在でした。
由愛、今までありがとう。
空の上から見ててね。