第九話、背後霊温泉に行く其の2
影香は京助を混浴に誘った。
と言えば聞こえは良いのだが、強引に連れ込んだと言うのが正しい。
しかし、そこで事件が起きた。
「背後霊影香!、といことは、京兄!」
浴室から聞き慣れた声がする。
そこに居たのは、京助の従妹の林光江だった。
「苦悪!、何で光江が居るんだ!」
「京兄、自分の背後霊だからって混浴に連れ込むなんて!」
「ちょっと、私と京助の邪魔しないでよ、せっかくの旅行が」
「まさか、あんたが京兄を!京兄何で、そんなに影香の方が良いの!?」「光江、影香、落ち着け!」
京助の制止も虚しく、影香と光江はバトルスーツを纏い、戦闘を開始したのだった。
「ここで背後霊退治してやるわ!」
「何の、返り討ちにしてやるわ!」
二人は激しくぶつかり合い、最後に必殺技を放とうするが、京助もバトルスーツを纏い二人を制止した。
しかし、この戦闘で旅館の壁の一部が損壊した。
「戦闘で壁が損壊ねゑ・・・・・」
京助等三人は、ナレーターの吉元麻以に鳳凰の支配人室に引っ張られてきた。
三人の前には、この旅館の支配人の最高神神明こと、麻以の従兄の吉元明がいた。
「三人には働いて壁の修理代払ってもらうぞ」
「はい・・・・・・・・・・・」
かくして、三人の試練が始まった。
第十話に続く。