あたしの名前は一ノ瀬美里。
そしてあたしの中から消える事のない彼の名前は小早川隆之亮。お兄ちゃんと一緒の一個上。
彼と出会ったのは中学に入学した日。
桜が綺麗に咲いてた。
式が終わった帰り、何人かの人に囲まれた。お兄ちゃんの友達だった。話しかけてきたから適当に相手をしてた。そしたら目の前に居たあなたと目が合ってしまった。
正直焦った。
そしたら急にドキドキしてきて、その場から逃げ出しちゃった。
学校を出てからもずっとドキドキしてた。
〈一目惚れしちゃったのかな?〉
そんな事を考えながら家に帰った。
これが隆之亮との出会いだった。