(あぁ、もう朝になっちゃったのか)
美沙は目を開けずに、心の中でつぶやいた。
田中美沙。日本のなかでダントツTOPを占める学力をもつ高等学校に通っていた。
並大抵の努力ではいれる所ではなく、かなり優秀な遺伝子を受け継いだなかでもエリートでなくては難しい
大学名誉教授の美沙の両親もまた、この高校をでていた。
この学校をでたものは間違いなくこれからの世界の中心で活躍し、世界を動かしていくことができた。
美沙も17歳にして将来を約束され、エリートとやばれ世界で活躍していくはずだった
美沙はほかの人より多くの睡眠時間を必要とした。
昼間にフル稼働した頭を休めるためだろうか、寝ようと思えば、すぐにでもねむりにつくことができた。
寝ているあいた、小さい頃から夢の中でいつも同じ景色にたどり着いた。
真っ白い世界。この世界色は白しかない。
人はいない。
建物や道、空、すべてのものが一点の汚れのない純白の世界だった。
曲線的なものはなにもない。
真っ白な直線的な世界、美沙は眠ると必ずここにきた
2へ続く