carol(1)

たーたん  2008-11-16投稿
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(あぁ、もう朝になっちゃったのか)

美沙は目を開けずに、心の中でつぶやいた。

田中美沙。日本のなかでダントツTOPを占める学力をもつ高等学校に通っていた。
並大抵の努力ではいれる所ではなく、かなり優秀な遺伝子を受け継いだなかでもエリートでなくては難しい
大学名誉教授の美沙の両親もまた、この高校をでていた。
この学校をでたものは間違いなくこれからの世界の中心で活躍し、世界を動かしていくことができた。


美沙も17歳にして将来を約束され、エリートとやばれ世界で活躍していくはずだった



美沙はほかの人より多くの睡眠時間を必要とした。
昼間にフル稼働した頭を休めるためだろうか、寝ようと思えば、すぐにでもねむりにつくことができた。

寝ているあいた、小さい頃から夢の中でいつも同じ景色にたどり着いた。



真っ白い世界。この世界色は白しかない。

人はいない。
建物や道、空、すべてのものが一点の汚れのない純白の世界だった。
曲線的なものはなにもない。


真っ白な直線的な世界、美沙は眠ると必ずここにきた








2へ続く

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