守るよ。

さえら  2008-11-17投稿
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君『青空はいつだってきれいだ。下で何が起きても変わらない。そう思わないかい?………君。』



そう言って
君は、
こっちを振り向いた。



君『泣くの、やめたら?』



私『す、すいませ…、』



君『不穏な輩は駆除してあげたというのに…、君は何でまだ、泣き止んでくれないのかな。』



「君」は「私」に
問いかける。



君『からまれて、恐かったの?かなしかったの?』



私『くや、し…。』



「君」は不思議そうに
「私」を見る。



私『私はダメな子で…、そんなのはわかってたけど……。でも、時々こんな、助けられてばかりの自分を認識してしまうと、情けなくて…。』



「君」は黙って、
「私」の言葉をきく。



私『それは私でも、こんな私でも…、やっぱり自分が………くやし、い』



「君」の顔が
「私」の顔に近づいて
「私」の目に溢れたものを
「君」の舌がスクっていった…。



君『泣かないで。』



「君」はそう、
「私」につぶやいた。



君『泣いたりしてほしくないから、助けてあげたりしてるのに…、それでも泣かれてしまうと云うのなら僕は、困ってしまう。』



私『すみ、ませ…』



君『だから』



そう言うと
「君」が、
「私」の前に立ち
こう言った。



君『これはもう、アレだね。』



「私」は訳がわからない。



君『こうするしか。』



「私」は、まだわからない。
そんな「私」に、
「君」は少しの沈黙のあと
「私」にこう言った。



君『ずっとそばにいて守るしか。』

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