‥‥ここどこ?
雄介?桃?瑠璃?
皆いない‥‥
「柚希」
「‥‥!?」
今誰かあたしのこと‥
「こっちよ。柚希」
声がするほうに
ゆっくり歩いていった。足が重くて上手く歩けない。
「柚希!!こっちよ」
声しか聞こえないのに、懐かしい気がして
知らない内に涙が
あふれていた。
「茜‥?」
「柚希!あたしよ」
「茜っ‥‥!!」
茜の所に行こうとしても、足が動かない。
「柚希。ありがとね」
「茜っ!!待ってよ‥!置いてかないで‥!!」
茜は笑ってる。
まるでこっちは幸せって思ってるみたいに。
「茜っ‥‥!!!」
「柚希。まだ来るのは早いから、その時がきたら迎えにいくね」
「茜ぇ!!!!」
フッ‥‥
茜‥‥
「柚希!!」
「‥桃?」
「やっと起きたよ〜」
「瑠璃‥」
「‥よかった」
「雄介ぇ‥‥」
コンコン♪
ガチャッ
「由羽チャン‥亜季チャン‥」
「何の用?」
「桃っ‥」
「私ね、小さい頃から雄介が好きだったの」
「亜季っ‥!!」
「彼女になれた時、すっごく嬉しくて雄介はあたしの物だって思ったの。誰にも渡さないって思ってたの」
「‥‥」
「だけどね?柚希チャン。あなたがあたし達の邪魔をしたのよ」
「邪魔なんてっ‥!!」
「あなたがいたから、あたし達は別れたのよ」
「亜季!!もうやめろよ!!」「柚希チャン」
「わたし、あなたのこと大嫌いなのよ」