第4章『幸せ』
午前1:27
私はふと目が覚めた。携帯電話を見ると大心からの20件もの着信と1件のメールがあった。
「どうかしたの?」
私は慌てて返事を返した。
「ゴメンね。寝てて気づかなかったよ(>_<)」
するとメールを送信したと同時に玄関を開ける音がした。
私はびっくりして玄関に向かった。
そこには
震えながら大心が立っていた。
私は大心を抱きしめた。
「ゴメンね。ゴメン、、、私気づかなかった。ほんとにゴメンね。わざわざ来てくれたの?ありがとう」
「いつもは電話にでるのに何回かけても留守電になるし心配になったんだ。俺バカだよね」
そう言って大心は笑った。
私達は遠距離恋愛中で
真夜中に二時間以上かけてここまで来てくれた大心の気持ちが嬉しかった。
だけど私はこわかった。幸せすぎていつかこの幸せが壊れるんじゃないかって、、、
私が大事に想う人は私の前からいなくなる。
結婚直前で元彼に裏切られ
大好きだった先輩や親友にも裏切られた。
それから私は面倒な友達付き合いもしなくなり
なるべく人を避けてきた。
こわかったんだ。
私の前からみんないなくなってしまうんじゃないかって。
ねぇ大心
いつまでこの幸せは続くのかな?
私こんなに幸せで
いいのかな?
ねぇ大心
私をひとりにしないで
私の前からいなくなったりしないで