恋をした……
苦く、切なく、甘く、時々酸っぱく……
恋は色んな味がある…
そんな恋をして1年…
それはそんなわたしの話し
――――――――――――「杏おはよー!」
「七海おはよー?」
わたしは杏。今年で中2なのです。
そんなわたしにはとっても好きなやつがいます……
それは……
「朝からウザ!!変態杏!」
「変態に変態って言われたくないし!!」
そう…こいつです……
やつの名は『大樹』
いっつもこんな感じ……
「朝から元気だね?杏ゎ」
「誰かさんのせいでね?」
なんでこんなのに惚れたのか?
あれは1年前…
―1年前―\r
「ハードルって楽しい!」
「杏ゎハードル好きだね…ウチ大っ嫌い!!」
「ねぇ杏。競争しねぇ?」
「え〜?大樹と?……いいよ!絶対勝ってやる!!!」
ピッ!!!
ヒャ〜!大樹速いよ!
…あれ?……
ザザザ…!!!
「いったぁい!!こけた…」
「キャッ!!めっちゃ血が出てるじゃん!杏、大丈夫?」
「平気だよ♪これくらい……」
「へ!弱っちぃの!ムリすんなよ…泣きそうな顔して…ほら!はやく拭け。これやるから…」
…え?ヤバいよ…優しくされると泣きたくなる……
「あ、ありがと…」
バカ!!なんであんなのに赤面するの!
あ……これが恋……
こんなに胸が苦しくてワクワクするなんて……ワクワクっていうかドキドキ…
――――――――――――
……昔はやさしかったのに
はぁ……
「…杏?杏!?」
「ひゃっ!!何?」
「どうしたの?ボーッとして?部活に集中できないなんて、めずらしぃ
「あ…ゴメン…ちょっと外走ってくるゎ★」
ダメだ…集中できない……大樹が頭から離れない!
キュッ キュッ
バッシュの音が聞こえる……
バスケか…大樹頑張ってるのかなぁ?
「大樹君。ちょっといい?」
「ん?何?」
…え?何?呼び出し?ってことゎ……告白ぅ!!
てかあの子…悠ちゃん?
「あたし…大樹君のコト……好き!」
…やっぱり…
「オレは…」
聞きたくない!!大樹のバカ!!
わたしは走った…
大樹の返事を聞く前に…
そのばから逃げたかった…
わたしは一人、誰も居ない教室で泣いた……
続く