第１章 炎のオーブ
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ある平和な村があった。俺はこの村で生まれた。
親はいないけど、一人で何とか頑張っている。
「サスケ・ホムラ」。そう、これが俺の名前。
じいちゃんがつけたと親は言っていた。
結構気に入ってる・・・
ある日サスケはいつものように漁に出かけた。サスケはよく漁に出て魚をたくさん
とってくる。
いつものように父の使っていた船に乗り込み、沖にでた。
まずサスケは沖に出たら一度海中に入って、魚の群れを自分の目で確かめる。
いつもそうしてきた。
服を脱ぎ捨てる。
黒く引き締まった筋肉を、暑く燃えたぎった太陽が照らす。
「熱い・・・」そう一言こぼして海中に入る。
いつものように、探してみた。だが、まったく魚の気配がない。
「どうしたんだ？何で魚がいないんだろ…。」
と、つい愚痴をこぼしてしまう。
息の続かなかったサスケは海上に上がり、船に戻った。
一度、村へ帰ろうと思っていたが、やはりこのまま魚をとらずには帰れないと思い、
再び海中に入ろうとしたときだった。
「だめだ！海に入ってはいけない！」
と浜辺で、誰かが叫んだ。
サスケは驚いて浜辺の方を向いた。
そしてまた、声が聞こえた。
「今日は、１０年に一度の炎の神の日です！
海をも熱湯に変える１０年間で最も熱い日ですよ！」
それを聞いたサスケは、ゴクリと息を呑んだ。
「さっきの違和感はこれだったのか・・・。」
海はゴポゴポと音を立て、沸騰し始めている。
身体が、赤くなってきた。
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