【live through now】
FUJI:side
朝学校につくと皆の目が冷たかった。
俺を見て笑う奴もいた。
その訳を知るのにそう時間はかからなかった。
「なんだこれ...」
門をくぐってすぐの所にある情報掲示板に紙が貼ってあった。
【不二 亮輔は、国分 章平が好きだ。】
大きな文字でこう書かれていた。
下駄箱にも。
階段にも。
廊下にも。
教室にも...
俺はこの紙を剥がして回った。
誰も俺と話そうとしなくなった。
この紙を嘘だと戦う者なんか一人もいなかった。
ハチ...
ハチ...
会いたい。
ハチに会いたい。