「だから2人で苦しむ事にしたんでしょ?」
彼がまた甘いキスをした
「うん、ずっとつきまとうっ」
あたしはそう言って彼にしがみついた。
彼は「あははは」と抱きしめ、またキスをした。
ホントかどうかわからない
彼の嘘に騙されてた時と同じだとも思う
けどもういい
騙されとく
これからもあたしは妄想して不安定になって、勝手に泣くんだろう
けど彼と彼女のそばにいられる
また逢える
そのままあたしは、彼の腕に、彼とのセックスに崩れていった
セックスを終え、前みたいに、(けど前とは絶対違う)ふざけた後、彼は仕事に戻っていった。
あたしはベッドへと戻り、彼がいた方へ寝転んだ。
いずれ彼女もここにくるんだ。
なるべく彼女の事を考えないように、彼が言ってくれた言葉を繰り返し思い出していた。
昨夜一睡もしていなかった瞼が重かった。
けどやっぱり眠れなかった。
一仕事終わるのが19時
その後また逢えるのか、また連絡してくれると言われた。
いつもなら半分以上諦める連絡だけど、さすがにしてくるはずだと思った。
結局連絡がきたのは20:40頃だった。
1時間以上の時間のズレにすっかり慣れてしまっていたんだと思った。
晩ご飯を食べに行くから5分後に車で待機
……5分後て…
けどまた逢えるのが嬉しかった。
今日は実は諦めていた。
変に期待するとかなり凹むから。
眉だけ書いて乱れたままの髪の毛を落ち着けて…
またメールがきた。
「到着」
まだ3分しか経ってないやん…
「すぐ降りる」
そう返信して着替えて部屋を出た。
2日前に履いた時よりジーパンがゆるく感じた。
ちょっと痩せたのかも。
エレベーターの中で思い返してみると丸1日何も食べてなかった事に気づいた。
夢中って怖いなと思った。
車でキスをした。
信号で止まるたびにキスした。
前なら「ダメ」て言われたのに、…複雑
しばらくの期間だとは思うけど。
2人のお気に入りの店でお腹いっぱいになって帰ってきた。
22時前だった。
今日はもうセックスしないんでしょ?
「そうだね〜」
携帯をいじりながらベッドへと向かう彼。
「お茶入れて〜
んでこっちおいで〜
イチャイチャしよ〜」
すっかり彼だった。
けれど違う彼なんだなあと思いながら、たくさん甘えた。