とてもじゃないが俺にあんな『こ、これはっ!』みたいな大袈裟なリアクションなんて取れねぇぞ!!
「…ご馳走様」
「え?」
その一言で我に返った俺は彼女が文句を言っていたおにぎりが乗っていた筈の皿を見た。
…無い。
「…」
彼女を見る。
「…ずずぅー」
お茶を啜っていた。
……食ってんじゃん。
お茶を飲み終わった後彼女は一言こう言った。
「…八点」
「はい?」
「おにぎりの…点数…」
「ああ、そう…」
何だよ、案外高得点じゃねぇか。
「七兆三億五万五千八百七十五点中の八点です…」
へぇー…って。
「凄ぇ酷い点数じゃねぇか!」
普通に十点満点の内の八点なのかと思ったら、何だよその途方もないデカイ数字は!!
「それくらい…おにぎりの道は…遠く険しい…」
「!?」
「…そんな事も分からないあなたは…、…イニシャルG以下です…」
「俺今凄いものと比べられてないか!?」
「比べる…?…何を言ってるんですか…。比べる必要もないくらいに…この差は歴然です…」
「そこまで俺の序列は底辺に近いのか!?」
「底辺以下です…」
「地面に潜れと!?」
「いえ…土に還ってください…」
「埋葬!?」
続