零姫アリス

殺那  2008-11-19投稿
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「アリス、愛しているよ」


 ええ、わかっているわ。



 ねえ、だからお願い。




  「私を…助けて」 




 まだ死にたくないの。




「………くく。いいよ?僕にアリスの全てをくれのるなら」




















「ひーめ!一緒に帰ろうぜ!」

「あ、たーくん!いいよ、一緒に帰ろっ!」

 僕、一零 姫(いちぜろ ひめ)(雌)は今日もいつも通り、実に平凡な日々を過ごしていた。

その隣には当たり前のように彼女の友人、牙柳 龍鬼(がりゅう たつき)(雄)がいて。

「……んん?」

 ただ、少しだけ、嫌な予感がしただけで。

「姫?どうした?」

「………ん。なーんにもないよん」

「そっか。…うし、クレープ食ってくか!」

「!ほっほんと!?流石たーくん!大好きぃっ!」

「おうおう、俺も姫がだぁいすきだぞ!」

「えへえへ!クレープー!たーくん早く行こっ?」

「おあ、ちょ、ひっぱんなって姫!」

 こんな日常がいつまでも続いていても、良かったのに。

ほんと、神様って残酷だよね。


「…………たーくん」

「ん?」

「ずっと傍に、いてくれる?」

「…は、当たり前じゃねえか」

「…………」










嘘吐き。

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