哀しみを遮る光が、眩しく彼らを照らした
あなたは私でなく
私はあなたでなくて
雨の激しく降る静けさの中、
ただ彼はうつむいた
真実を嘘で固めて
見えない暗闇に
傘もささずに走り去る
雨の激しく降る静けさの中、
ただ彼は顔を上げた
真実を知りたくて…
見えない暗闇に
傘をさして歩いていく
戻れないのに、 誰かを傷付けて
わかっているのに、自分を傷付けて
痛みをわかり合えないままの二つの影
時は過ぎて、同じ痛み重ねた
哀しみを遮る光が、眩しく彼を照らした
でも、もう戻れなくて
あの時と同じ、雨の激しく降るその静けさの中に
虹を見ることなく
未来、見ることなく
二つの影は
重なり消えた