私の時はとまったまま・・・どれ位立ったのだろう。。
女の子の母親らしき人が来て、女の子は見えなくなるまで、制服の男に手を振っていた。。。
母親は泣いて辿り着いた様子で、『香奈チャン無事でよかった・・・香奈チャン香奈チャン』と何度も言っていた・・・
男はまだ優しい笑顔で女の子に手を振っていた・・・
まるで天使のような笑顔だった・・・
私は、そんな気持ちにハッとし、さっき着た智弘さんからのメールをみた。
=ゆりさん。昨日今日はありがとうございました。もうそろそろ、自宅に無事着きましたか??まっ僕が心配するような、事では、ないですかね?(笑)あっ昨日のラーメンをゆりさんが、美味しいって言ってくれて、本当に嬉しかったよ。。もっといっぱい、ゆりさんとお話出来たらなぁと、思ってしまい電話かけてしまってすみません。迷惑でしたよね。まっお互い夢を叶えましょうね。ではまたっ会えることを祈っています。=
『智弘さん・・・。』
制服の男は女の子が見えなくなってからも、しばらく手を振り、やがて止めて私の方に近づいた。 『助かってぇ。よかったなっ・・・』
私は 軽くうなづいた
男は細々と
『間に合ってよかったよ・・・なぁ紗耶香・・・・・・』
そう言うと、男は寂しげにその場を立ち去った・・・・・
それから私は家に帰り、着替えをして、落ち着き、智弘さんにメールした
=返事が遅くなってすみません。ちょっとバタバタしちゃって。でも無事に着きましたよ。心配してくれて本当に嬉しいです?また食事出来たら、嬉しいなぁ。電話も、いつでもしてくださいね。ではっ今日は疲れたので。また明日。。。=
無意識のうちにハートマークをつけたわけではない・・・そんなに私は器用ではないから・・・
私は智弘さんの優しさに引かれ始めている事に気付いている。自分の恋を知らない私は、他人に聞いた事を乞い的に行っていた
『はぁ・・・いつでも電話してくださいの後で、、また明日・・・かっ』
私は呟いた。。本当なら今、私から電話してもいい位だが・・・・・・
今日の、私の頭の中には何故か・・・・・・優しい顔をした制服の男の事がいたのだ。。。