そんなこんなで、だいたいの日が今度はお父さんとの晩酌の時間になった。
当然、成り行きで泊まる事が多くなった。東北育ちだから、お酒には強かったからいつもお父さんが潰れていた。
…楽しかった。
当然？僕と彼女が男と女になるよね…。
それから数ヵ月して、両親に結婚したいと話をした。出会ってから半年。
そして、淡々と話は進んで申し込んでから一年後くらいに式をする事になった。
でも、予定は予定。変更しなくちゃならなくなった。
…デキチャッタ。
ちょっと大変だったけど、両親も孫が出来た事を喜んでくれたし、結婚は決まっていたからちょっと早い日にちになる事は、問題無かった。
一生に一度。だから、いろいろ凝った装いや余興で、凄い結婚式になった。ただ、自分の母がそこに居なかったのが悲しかったけど、新しい親と家族を大事にしようと誓った。
子供は、最初は女の子を産んで！と言っていた。
そうなるかはわからないけど、僕の希望だった。
何と無く、最初に女の子で二番目は男の子になったほうが、優しい気持ちを持った人になるような気がしてたから。
関係ないんだろうけど…。
でも、希望通り女の子だった。凄く可愛いかった。自分の子供って誰でもそうだよね！
凄く幸せだった。両親や子供との生活。
ずっと憧れていた生活を今おくってる。絶対、僕の経験したような事はさせちゃいけないと思っていた。
…当たり前だけど。
それから、二年程して奥さんが妊娠した。
予定では男の子。
多分、お父さんも期待しているはずだし。
…男の子だった。
嬉しかった。全て順調。
でも、凄く幸せな時は…落とし穴が待っている。
僕にとっても家族にとっても、最悪の時が近付いていた。
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