数日がすぎ今日も朝が来た。最近では珍しく雨が降っていた。
『さすがに豆おやじいないなぁ。』
私は日課の智弘さんからのメールに気付き携帯を開いた。
今日は専門学校主催の舞台にでるらしく、えらく気合いが入っている。私はエールを送り、智弘クンも嬉しそうだ。
ふとした瞬間だった。目の前を偶然あの事故にあった女の子が通り、まぁ近所に住んで居たのだろう。それならばそのうち会って当然。
私は駆け寄り声をかけた。
『あの〜おはよう。こないだは・・・なんていうか』
『あっあの日近くに居たおねぇちゃん?かな?』
『そっそう・・・あっあのぉ。こないだは大変だったね。。』
女の子は、私の顔を見上げ難しい顔をしこう言った。
『お母さんも、すごく心配したって言ってた。私がトラックに跳ねられたって。でも・・・』
『でも?』
『でも実はよく覚えてないんだ・・・』
覚えてないとはどういうことだろう。女の子はまた口を開いた
『なんか、トラックが目の前に来たまでは覚えてるけど。気付いたら制服のお兄ちゃんが頭をなでてて、気付いたら、お母さんがきて、おねぇちゃんも近くでびっくりした顔で』
しばらく沈黙が続き、また
『でもその前に何か映像みたいなのが、はいり混んできて、良く覚えてないけどザーーって。誰かが倒れていて、んん私くらいの子?かな?顔がぼやけていて・・・あっ!!私遅刻しちゃうよ』
私は携帯の時計を見た。
『やっばい〜ありがとまたね。遅刻だ遅刻だ』
『あっおねぇちゃん。もう一つだけ・・・』
『なに?』
『トラックの運転手の人死んじゃったらしいんだ・・・私のせい?』
私は女の子を軽くだきしめ優しく『違うよ。遅刻しちゃうぞ〜』
この朝の出来事で私はついに、学校の超能力部なる噂を本気で検証する事を決意する!!!
オーディション最終選考会合格者発表まで後2日!!!