｢何だ････これ････｣
隼人は光る玉を見ながら呟いた。紗希も隼人と同様に自分の手にある光る玉を見ている。
｢それがマテリアです。あなた方の力が覚醒するまでは、そのマテリアがあなた方の力となります。｣
ディオンは隼人と紗希を見つめながら言うと光る玉は次第に形を変え、隼人の玉は腕輪に紗希の玉は首飾りになった。
隼人は腕輪を見ながら
｢これが？ただの腕輪じゃないのか？｣
と言うと、ディオンが
｢いえ、マテリアは通常、腕輪は指輪、首飾り、髪飾りなどアクセサリーの形で戦闘の時武器と化すのです。どんな武器になるかは使用者によって違います。同じ形の武器でも能力が違うのもあれば、違う形なのに同じ能力もあります。例えば････｣
ディオンは自分の腕を前に出す。腕には腕輪がある。
｢マテリア発動｣
ディオンが呟くと腕輪が光り、細剣となる。
｢このようにマテリアを発動すれば良いのです。｣
隼人と紗希はディオンを驚きながら見て、顔を見合わせ頷く
｢マテリア発動｣
二人同時に言うと二人のマテリアが光り始め、形を変え始める。
紗希の手に弓が現れる。隼人の両腕に手甲が現れる。
隼人と紗希は自分の武器を見つめる。
そして、その夜は終わり次の朝を迎える。
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