ある、温かな太陽いっぱいの日の事でした。
500年も前に、女神になりたいと願う美しき乙女達が、オリンピアの泉に集まり、1000万人の中から、一人ジュピターが選んで、女神を決める競技がありました。1000人の中から二人決まりました。ですが、二人の中からジュピターは言いました。
「私は、グィーナスとセ ティーヌのどちらかと言 われても、二人共どちら も美しい、二人の女神と して、グィーナスは、オ リンピアの女神として、 ここにいろ。
セティーヌは、あの世の 所の、上から見て、平和 かどうか、ずっと見てい なさいそのかわりに、ニ 人には、永久の命をやろ う。
ただしセティーヌよ、お 前は、人間界の人間とは 1日に1時間だけしか接触 してはならんぞ、良いか ?」
ジュピターに約束して、
「もし、私があなた様に
この約束を裏切ったら、 女神の座を引きずり落とし、我が身を引き裂き、
オリンピアの宮殿に吊し て私を見せ物にしてくだ さいませ。」
と、ジュピターの前で言った。周りの宮殿とジュピターに仕える人々達一人一人の耳に入った。
そして現在、500年の道を越えまだ全然人間界にいる子犬一匹話しかけたことありません。それまでずっと・・・ずっ・・・とありません。ふと下を見ると、女子は皆ア然とするような美しい男がいました。
「おお、あの男はなんと美しや・・・。」
女神様は、一瞬のうちに、その男の事が好きになってしまいました。
だが、それは許されぬ事”天に居る物は天を愛せ地に居る物は地を愛せ”と言うのがオリンピアで作られた法律があります。
ですが、その方律を、ジュピター達の前で。
身体は引き裂がれてしまう。吊されて見せ物にされてしまう。その法律をまだ忘れてはおりません。女神様は、狂ったように頭の中は釈でぐるぐるぐるぐると巻かれたような気分になりました。
「おお・・・!男が・・ ・愛しき男が自分の家へ と帰って行くー・・!」女神は泣きながら、人間の変装をして、人間界へと飛び立ちました。
女神は、空の上から愛しい男を探して居ました。
「・・・我が恋い焦がれ し男はどこじゃ?」
女神は羽を広げて辺りの町を見回った。
河野瀬区−3丁目に入ったすぐ角の所にあの美しい男は住んでいる事を女神は確認した。
?巻終り ?巻へ続く