カオス オブ ディアボロス 〜精霊の星〜?

リョック  2005-11-12投稿
閲覧数[506] 良い投票[0] 悪い投票[0]

?
男は崖に落ちそうなぐらいのぎりぎりの場所に立っていた。
崖から下は、闇の世界と言えるほど真っ暗な谷である。
この崖からは、向こう側に見えにくいがもう一つ崖が見える。
視界が悪い。
崖の上は激しい風が絶えず吹いている。
踏ん張っていなければ、確実に崖から落とされる、それぐらい強い。
男の後ろには、15人ほどの黒い服を着た男が
それぞれ立っている。それぞれの背中には大きな荷物をしょっている。
一陣の突風が男達を襲った。
男はたじろきもせず、静かに言った。
「よし。そろそろだ。全員準備を開始しろ。」
男の声とともに、一斉に男達が動き出す。
その動きには一つの無駄も無く、ある意味機械的にも見える。
準備を済ませた、背の高い男が声をかける。
「トッシュ隊長。準備が整いました。いつでも作戦に移れます。」
「そうか、わかった。蘇茂(そも)、さがっていいぞ。」
蘇茂は、言われるとすぐに戻った。
この男、『風間シュウ』はある隠密部隊の隊長である。
シュウは、ある作戦に移るため深い崖の上で待機していた。
蘇茂が、走ってくる足音がした。
「隊長!伝令です。作戦を開始せよとのことです。」
シュウは後ろを向き、静かに叫んだ。
「作戦を開始する。いくぞ!」
その言葉は一陣の風のようであった。
黒服の隠密達は崖から飛び降りた。
途中パラシュートを開き、着地する・・・はずだった。
降りる途中、羽の生えた黒いものが攻撃してきた。
「くっ・・・インプか…。だがこれくらい!」
隠密達は、袋から武器を取り出し、すぐさま投げた。
手裏剣だ。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 リョック 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ