朝、隼人は庭に出て腕輪を見ている。すると突然後ろから
｢岸本隼人、ディオンからマテリアを貰ったらしいな。｣
と声をかけられる。隼人は後ろを向き、声の主を確かめる
｢あんたは確か････ジェラルド｣
とジェラルドを見て言うと
｢何か用か？｣
昨日の事を思いだし、投げやりに言う。
｢あぁ、今日お前を城へ連れて行く。｣
とジェラルドが言うと、隼人は慌てて
｢はぁ!?城に!?｣
と言うとジェラルドは頷きながら
｢あぁ、国王に会ってもらうぞ。今日の午後出発するからな。何、ここエスタルからでも俺のマテリアを使えばすぐに着く。｣
と笑いながら言う。隼人が唖然としていると
｢だから、それまでは自由だ。ここにいても良いし、町に出ても良い。だが････｣
隼人の恰好をみて
｢服は着替えろ。それでは目立ちすぎる。｣
と言い、その場を去った。
｢確かに････｣
ジェラルドの服装とディオンの服装を思い浮かべながら自分の服を見ると確かに変だ。学生服はこちらにはないだろう。と思いながら、屋敷の中に戻って行く。屋敷の中に戻りながら
｢紗希を誘って町に出てみるかな。｣
と独り言を呟く。
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