生きる希望がなくて
生きる自信がなくて
生きたいともがいて
絶望に埋もれた。
心にポッカリと空いた穴は、いつまでも埋まることはなくて…
もう駄目だと思った。 隣りに生けてある百合が微笑んでいるようにみえて、愛しくなって微笑み返した。
花びらに落とした涙にうつる美しい黄色のお月様。
生きてる感覚がしない、生きてる感覚が欲しいと何度も手首を折った。
悲しすぎて涙がでなくなると、大きな笑い声をあげたあたしを不思議だと言う様に見つめる百合が憎くなってくきを握った。
―――お前もあたしにそんな眼を向けるのか?
水分が手に滲み、百合は息絶えた。
儚い、儚い。
誰かに愛されたくて、
夢の中で何度愛を探し回っただろう?
やはり見つけたのは、
人の私利贅沢。
本当の愛などなくて、
踏みにじる人の心。
本当の愛が欲しい、
誰かあたしを愛して?
あたしが骨になるまで――――。