かべのむこうのめーる

C-℃  2008-11-23投稿
閲覧数[1011] 良い投票[0] 悪い投票[0]


『どうして?』


あいつのメアドと、この言葉が携帯に表示された瞬間。


俺は青ざめた。


いや、そんなレベルじゃない。


もう体中の血が全て凍ってしまったようだった。





だがあの時はまだ冷静だった。


…こんな事、絶対に有り得ない。…


そう考える事が出来た。




…きっと誰かが間違えでメールしたんだ…



そう思って俺はそのメールを削除した。




しかし楽観出来たのは一回だけだった。



2日目


午後10時23分


『ねぇ、どうして?』




3日目

午後10時23分
『あなたを信じてたのに』





4日目


午後10時23分





『あなた達を信じてたのに』






5日目


午後10時23分



『なんで?』

毎日一分一秒狂いも無く同じ時間に同じアドレス。



もう偶然で無いことは明らかだった。


*

「これが…僕の犯した罪の全てです。」

俺は洗いざらい全てのことを話した。

窓の無い狭い部屋の中に今俺はいる。部屋にあるのは机と椅子と換気扇だけ。

「そうか…」
正面の灰色の背広姿の長身の男はそう呟いた。


そしてそのまま続けた。



「奇妙な事が解

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 C-℃ 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ