『離してよ!私にも紗耶香さんの気持ちわかるよ!!』
『嘘つくな!!』
男は力まかせに私の胸を揉んだのだ!!
『芸能界オーディションで同じような事私言ったよ!!』
『うるさいうるさいうるさい!!』
男は目をギラ尽かせた
『自分を好きな人が大きく道を外してしまって、責任感じてるんだよ!!早く離してよ!!』
アアアアア゛゛゛゛゛゛女の奇声だ
女は背後から椅子を高々と上げ、制服の男に思い切り振り下ろした!!!
私にも衝撃は伝わった!!!椅子は粉々に砕け散った!!!凄い衝撃だっ! しかし、この男は堪えてない・・・
男は笑いながら女に近付いた!!!
今の隙だ!!!!!私は一目散に扉に手をかけた。絶対逃げれるはず!!!だって男は女に近付いたはずだから!
しかし・・・
『ゆりちゃん。』
男はコンマ一秒かからずに、私の事を片腕で抱き寄せた
『逃がさないョ』
今日は何度地獄を味わうのだろうか。。。
逃げられない。。。。
おそらくこの空間は過去なんだろう・・・・・・。
私にもわかる・・・ 死んだはずの部長。それを殺した制服の男。
ここは過去なんだろう・・・
あの子が居ても、なんら不思議ではない
男は冷や汗を垂らし目は踊っていた!
私はこんな気負いした制服の男をみるのは初めてだった・・・・・・
私を片腕で抱いていた男からみるみる力が抜けた。
そして私は男の視線の先に目をやった。。。
驚いた!!!窓の外からこっちに歩いて来る人がいる!!
『わっわたし・・・』
そこには自分と瓜二つの女が歩いて来る!!
男は驚いた様子で言った
『さっ紗耶香。。どっどうしたんだ』
紗耶香さんはこう言った!
『あなたは何故、生きてるの??』
『紗耶香〜悪かったよ。だけどお前を愛していたから』
『愛??深すぎる愛と狂喜を入れ込んだあなたを私は、許さないわ。んっ?その子は?』
瓜二つの自分が私に私は誰?と聞いている。
『わっわたしはゆりと言います。紗耶香さんですね』
次の瞬間窓の外にいたはずの紗耶香さんは私の目の前に立ちはだかった!!