紗耶香さんは私の髪の毛を撫でて言った。
『いい髪質。艶のある肌。毎日お手入れしている証拠。かなりの才能も秘めてるわね。あなた何か、やってるの?例えば・・・・・・女優さんとか?』
『いいえっ・・・でも・・・』
『でも?』
『私まだ女優じゃないけど!女優になりたいんです。頑張って頑張って努力して、女優になりたいんです!!』
紗耶香さんは優しく微笑んだ。
不思議だった顔やスタイルは私と瓜二つだが、紗耶香さんには色気というか、今の私にないものがあった・・・。
『紗耶香さんにも夢があったんですよね。』
紗耶香さんは優しくうなづいた。
『女優ですか?』
もう一度うなづいた
すすり泣き声の中から聞こえてきた・・・女の声
『さっ紗耶香ごめんね。ごめんね私が私のせいで・・・』
『部長の事は怨んでないですよ。単純に私には才能がたりなかったんだですよ。部長のこの17年も辛かったよね・・・』
部長は泣いた・・・とどまることなく泣いた・・・
『部長・・・気になさらずにもうお互い楽になりましょう。』
超能力部、部長は安らかな笑顔を見せたと、思うとフワっっ消えていった・・・
『さてっと』
紗耶香さんの顔が険しくなり男を睨み付けた!!
『あなた。この子に何をした???』
男は震えながら、恐怖に怯えている様子だ
『答えなさい!!』
男は震えている
私も私が何をされたのか、紗耶香さんと私の繋がりを知りたい!!
男は震えている。
『早く答えなければ!!!』
男の震えがとまった!!そして口を開いた!!
『答えなければ?何だよ!あっ?紗耶香?』
男の態度が急変した!!
『紗耶香はいいよな〜自分で決めてハイさよなら!!笑わせるぜ!!知ってんだぜ』
何のことだろう?
『確かに紗耶香は凄い超能力者だったよ!!!俺じゃ手も足もでないさっ』
『黙りなさい。あなたはこの子に何をしたかを答えなさい!!』
『紗耶香〜お前にはもう超能力は使えないんだよ!!天使と悪魔の契約には生身じゃないと叶わんからな!!』
男は立て続けに言った
『正直、紗耶香に今日会えるなんて夢にも見なかったさ!!さっきまで、嬉しくて震えたよ!!!』
『教えてやるよ!!過去をよう!泣くなや!!ハッハっやっぱ泣けや』