FUJI:side
キーンコーンカーンコーン...
キーンコーンカーンコーン...
一時間目が終り剥がし終わっていない紙をまた剥がしに回ろうとしたら、携帯が震えた。
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from:国分 章平先輩
sub:(not title)
本文
屋上に来て
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国分先輩からの呼び出しのメールだった。
俺は急いで屋上に向かった。俺たちになにが起きているのか、早く知りたかった。
屋上の少し重たい扉を開けると、国分先輩が大の字になって寝ていた。
「先輩…今俺と一緒にいない方がいいんじゃないですか?」
「気を使ってくれてありがとう。
でも、
全部俺がやったことだから。」
「え?」
「学校中に貼って回るの大変だったんだから。」
「先輩がやったんですか?」
「そう。ハチはお前のこと心配してるみたいだけど?」
「先輩はハチをとられるのが嫌でこんな事したんですか!?」
「誤解してる?俺はハチが好きって言うか…お前が嫌いなだけ。」
「え?」
「お前が嫌い。だから、ハチは渡さないお前を一人にしてやる。」
「先輩?」
「じゃあ、俺今日は彼女と約束があるから。
バイバイ」
何が起こってるの?
ハチは俺のせいで使われてるの?