天駆ける時間?

ユータ  2006-06-19投稿
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ズガァーーン…思いっきり吹き飛ばされて、壁にぶつかって止まる。
「……」グオォォォ…遠くの方で雄叫びが聞こえる。(俺…死んじゃうのかな…一人ででしゃばるから…未来…空…光じいちゃん…)つーっと涙が流れた。
しずくが頬を伝いキーホルダーに当たる。
光が増していく。眩しくて目も眩む凄まじい閃光の中でカケルは呟いた。
「そうだ…俺は光の戦士…大切な人を守れる力があるんだから?」カケルの周りの空気が渦をまく。凄まじい力が込み上げてくる。
「剣は心により生まれる…考えるより…行動?」
渦まく力がカケルの手に集まってくる。「光よ…守りたい者を護る力を俺にくれ?」
更に輝く光がカケルを包み込む。光りは夢魔を弾き飛ばし、壁に叩きつけた。そのまま工場の壁を突き破り、工場傍の広い空き地まで吹き飛ばした。
不気味な顔を上げながら、工場を見る夢魔の視界に人影が移った。
光りが徐々に薄れていく。そこには、夜の暗闇を照らすほのかな光を放つ剣を持ったカケルがいた。



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