笑い声が響いてる。
私の耳にうるさく響いてくる。
その音は私の脳内にうるさく響いてくる。
空が晴れている。
眩しい、だるい。
みんな群れをなして、昨日あったテレビ番組の話題に花を咲かしている。
何でも、なんだっけ?東なんちゃらとかいう男優が離婚したらしい。
どうでも、いい。
でも私はこの雑音の中で生き延びるために、
雑音に負けぬように、みんなにあわせて笑う。
雑音は溶け込んだら楽だ。
一緒に騒げばうるささなんて、気にならない。
それを知ったのは、いつだったけ。
どうでも、いい。
どうでもいい世界で生き抜くために、いつの間にか身につけた防衛策。
哀れ。
哀れ?
チャイムが鳴った。
誰も席に着こうとしない。
座れよ。お前ら。
先生が困ってるだろうが。
くずが。
こう思う私は真面目なのだろうか?
真面目をつくっているだけなのだろうか?
どうでも、いい。
どうでもいいが、ただ言えるのは、私がたまらなくくずっていうことだけ。
人間はくず。
くずで、ごみ。
だから、私は溶け込むために、ますますごみになった。
雑音と同じ。
それは心地よかった。
虚しくなんか、ない。
だから、今日も親父と寝る。